« シチリア東岸の旅(1) コミソ | トップページ | シチリア東岸の旅(3) タオルミーナ »

シチリア東岸の旅(2) カターニャ

 カターニャはシチリア・バロックの街。街中を歩いた印象は、ところどころゴミが落ちていて、パレルモほどきれいではないが、ナポリほどは汚くはない。頂に雪が被ったエトナ山は、街のどこからでも見える。
 とにかくカターニャの郷土の偉人としてはベッリーニがまずあがるようだ。目抜き通りのエトネア通りから歩き初めて、すぐ立派なベッリーニ像を見つけた。生家の博物館を訪ねてみたが、借家だったらしく、こじんまりしたもので、他に訪問客もなく、係の人にカギを開けてもらって入った。
 ウルシーノ城という中世にできた城は市立博物館になっていて、ここにある古代ギリシャの壺絵は数は少ないが、昨年見た、やたら数が多い割に面白くなかったレッチェの博物館のものより、テーマ的には面白いものが多かった。花嫁がヴェールをとる瞬間とか、饗宴の場などが描かれていて、古代ギリシャ人の生活が想像できて、見ていて楽しい。他には19世紀の地元出身の画家で特設コーナーがあった、ミケーレ・リピサルディ(Michele Ripisardi)という人の描く女性の絵が妖艶でよかった。文学作品の挿絵も多く書いた人らしく、美術史に不朽の名声を残す人というよりも、当代の売れっ子画家という印象だ。活躍の場はシチリアでなく、フィレンツェで死んでいる。そういう人生だから、画集などで今ネットで入手できるものがない。地元カターニャで80年代に出たものが展示室に閲覧用に置いてあったが、入手するには地元の古書店でも漁るしかないだろう。

|

« シチリア東岸の旅(1) コミソ | トップページ | シチリア東岸の旅(3) タオルミーナ »