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ヨーロッパの守護聖人たち

 マザー・テレサが列聖された。つまりコルカタ(カルカッタ)の聖テレサとなったわけだが、同時に彼女は毎年行われるカトリックの「世界青年の日」と自身が創設した「神の愛の宣教者会」(Missionaries of Charity)の守護聖人となる。
 この「守護聖人」(patron saint)が気になって勉強し直しているのは、輪講の「ヨーロッパ地域文化入門」で、これまで「ヨーロッパ統合の父たち」について話してきたのに飽きて、今年から「ヨーロッパのシンボル」という表題に代えたからで、聖ベネディクトを始めとして6人もいる「ヨーロッパの守護聖人たち」についても言及しようとしているからだ。もっとも、6人いてもメインはあくまで聖ベネディクトであるらしい。
 実は、聖ベネディクトがヨーロッパの守護聖人であると知ったのは、ヨーロッパ諸国が毎年共通テーマで発行している「ヨーロッパ切手」で「人物」をテーマとした年に、複数の国が取り上げたのがEUの父ジャン・モネとヨーロッパの守護聖人である聖ベネディクトだったからだ。
 私も一応、西洋史学の卒業なので、修道会などの重要性は知っていた。ただ、「ヨーロッパ」とは、ヨーロッパ人にとっても当たり前の認識ではなく、歴史的に形成されてきたものだ。また、カトリック教会についていえば、当然ヨーロッパでの布教に貢献したことが大きく、パウロ6世によってヨーロッパの守護聖人にされた聖ベネディクト以外の5人がヨーロッパの守護聖人とされたのは、ヨハネ=パウロ2世の時代であることもよく理解できる。北欧や東欧の布教に貢献した聖人もいることは、それぞれにヨーロッパ的役割を演じているからだろうが、このco-patronageというのが、なんとも興味を引くのである。
  ヨーロッパの街々を旅して、その街の守護聖人が誰かという話を聞くのは楽しいものだが、守護聖人にもいろいろあり、特定の職種の守護聖人もいるし、ヨーロッパの守護聖人の一人であるシエナの聖カタリナ(カテリーナ)のように幾つも「掛け持ち」している守護聖人もいるのである。

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