木村多江とフェリーニ
映画「ゼロの焦点」の犬童一心監督が、女優の木村多江さんに役作りの参考資料として渡したのが、フェリーニの映画で、奥さんのジュリエッタ・マシーナが主演している映画「道」と「カビリアの夜」の映像だったようです。映画の舞台は金沢、北陸らしい曇りばかりの天気。もっともロケ地は、昭和の風景を求めて各地を回ったようです。犬童監督は大映映画も好きだったとか。とすれば、期待できます。でも、今は見る時間がない。
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映画「ゼロの焦点」の犬童一心監督が、女優の木村多江さんに役作りの参考資料として渡したのが、フェリーニの映画で、奥さんのジュリエッタ・マシーナが主演している映画「道」と「カビリアの夜」の映像だったようです。映画の舞台は金沢、北陸らしい曇りばかりの天気。もっともロケ地は、昭和の風景を求めて各地を回ったようです。犬童監督は大映映画も好きだったとか。とすれば、期待できます。でも、今は見る時間がない。
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「不毛地帯」が再びドラマ化されて放送が始まった。昨日偶然テレビを点けて、最後の部分だけ見たが、協力のテロップに私の郷里の富山や高岡の団体名が出ていた。
主人公の壹岐中佐のモデルである、伊藤忠商事の元会長で日韓関係にも関わった瀬島龍三氏(故人)が富山県小矢部市の出身だからであるが、私が高校生の頃はまさに中曽根行政管理庁長官(すぐ後に首相)のブレーンであって、私の母校である高岡高校(ただし瀬島氏は旧制の砺波中学から陸軍幼年学校・士官学校に進まれたので、ここの出身ではない:当時は士官学校のほうがエリートだった)でも講演会があった。この講演が異例だったのは、すぐ隣にある高岡工芸高校(私の父が教えていた)の学生も一緒に聞いたことだ。こういうことは、OBの藤子不二雄A氏(F氏は工芸高校の出身)が講演に来られたときでもなかった。校長以下の先生方が普通でない緊張感を示していたのをよく記憶している。
進学校ゆえに鼻っ柱の強い学生もいて、つまらない話にはつまらないという反応があるものだが、その日は静かなものだった。瀬島氏の話には奇をてらったところは少しもなく、声も静かだったが、何かカリスマ性を感じていたたのかもしれない。
シベリア抑留時代について歴史家の間で議論のある人だが、実際のところ、今も謎の多い人である。
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ナンニ・モレッティの初期から最近までの映画DVDのフェアやってます。ローマのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通りのフェルトゥリネッリ書店で。ネット通販では買えるのかな?
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イタリアのテレビの大スターが去った。追悼番組放送中。どのくらいすごい人かというと、日本でいうと、大橋巨泉とタモリと久米宏を足したくらいのテレビの申し子。あるいは、宮田輝と高橋圭三を足したくらいといったほうが年代的に近いかも。この人が決まって言う言葉が「アッレグリーア!」
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まじめな話ばかり続いたので、ここらでお気楽なテーマを。
何週か前に見た深夜のバラエティー「アリケン」(テレビ東京)で、とてもきれいなイタリア語を話すグラビア・アイドルがいて、驚きました。小川瀬里奈さんといい、ネプチューンのホリケンの擬似記者会見で、記者役の彼女が、画面に訳は出ませんでしたが、「週に何回セックスしますか?」とイタリア語で聞いていたのです。その場は何を言っているのか分からないという笑いの流れでしたが、イタリア語の発音がとても自然だったのです。どうもミラノ育ちのようです。
この小川嬢が、表題のような「ちょっと大人のイタリア語講座」というコーナーを上記番組ホームページで始めていますので、お伝えしておきます。
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東京メトロポリタンテレビの番組「松嶋×町山・未公開映画を観るTV」でアメリカの偽ドキュメンタリー「C.S.A.」を流していた。これは題名の通り、南北戦争で実際の歴史とは逆に南部のConfederate States of America(アメリカ連合国)が勝利した後の歴史をまるでドキュメンタリーのように創作した映画である。これがアメリカ人のスタッフによる痛烈な自己批判になっている。司会の町山智浩氏はこれをフェイク(偽)・ドキュメンタリーと呼んでいたが、ネット情報によるとモッキュメンタリー(mockumentary、風刺ドキュメンタリー)という言葉もあるようだ。本当の資料映像のように「史実」は白黒映像、「歴史家」や「ジャーナリスト」はカラーで証言するという手の凝りようで、「敗れた北部」への郷愁から作られた(偽)映画『北風とともに去りぬ』まで「引用」される。
奴隷制の論理を貫徹したまま、キューバから中南米に軍事侵攻したCSAは、奴隷制を知らないメキシコで奴隷制を施行できない困難にぶつかる。そこで取られたのが隔離政策(アパルトヘイト)。農場で働くメキシコ人とお屋敷で過ごすアメリカ人が接触しない仕組みを作り出すのだった。今回放送されなかった後半ではナチスと手を組み有色人種絶滅を目指し、日本に先制攻撃するらしい。
司会の町山氏が話しておられたが、実際に南部で黒人への公民権が遅れた歴史への反省も込められているようだ。ただまじめに反省する言葉よりもブラックな笑いのほうが強いし、痛烈だ。戦前を間違った形で讃美する人に向けて、日本でも偽ドキュメンタリーを作ってみてはどうだろう。
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後期は「政治学概論」で日本の政治史についても話す(法学部ではないので、日本政治史専門の授業がなく、ここで基礎知識を与えておかないといけない)ので、自民党に関する本など読みながら、合間にもっと気楽な『小説吉田学校』の漫画版(『ゴルゴ13』のさいとう・たかを画)などを見たりする。
森繁久弥主演の映画版には吉田茂の娘である麻生和子さん(麻生首相の母)も登場するが、演じている女優は、あの、伝説の、夏目雅子。ご本人は周囲から尊敬を集めるような立派な方だったらしく、むしろスタッフ納得の人選だったのかもしれない。ご本人の著書『父 吉田茂』も光文社知恵の森文庫で文庫本にもなっているようだ。
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週末に放送されたNHK-BSのタイムトラベル昭和40年は、大変面白い企画だった。べ平連が生まれた年であることで、当時の資料映像が多数出てきたこともよかったが、当時のテレビ東京が仕掛けた徹夜の戦争と平和に関する討論会が出色で、宮沢喜一、中曽根康弘、勝間田清一、飛鳥田一雄といった与野党の政治家、長洲一二、桑原武夫らの学者に、べ平連の小田実、開高健などが参加していたのを、音声資料が残っていないので、俳優による読み上げで再現していた。この討論会が天皇の戦争責任を問う無着成恭(生活綴り方運動で教員免許取得者の習う教育史には必ず名前が出てくる人だ)の発言で明け方前に放送が止まったということも改めて知った。当時、テレビ東京にいた田原総一朗氏も、この番組の担当ではなかったが、ずっとこの放送を見ていたという。
また、この年に献血を広める運動を早稲田大学の政経学部の学生がしていて、彼らが売血の現場に潜り込み自ら取材し、その危険性を指摘したリポートが献血の推進に大変役立ったこと(翌年には早くも献血と売血の量が逆転する)など、やはり当時の学生の意識の高さに感動した。こういう学生がいたことだけで早稲田はすばらしい大学だと言い切れる。
すべて私が生まれる直前の話である。
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1989年に初めてイタリアに行ったときには気づかなかったが、90年代後半から現地で日本アニメを見る機会が多くなった。「北斗の拳」「キン肉マン」「キャプテン翼」などの輸出は有名だが、私が初めて見かけた日本アニメは「プロゴルファー猿」。藤子不二雄A先生(どうでもいいことだが、私と小学校から高校まで同じ大先輩である)の名作ではあるが、特殊な設定のアニメなので意外だった。
この1月にも、なにやら宮廷のようなところでイケメン同士がお姫様をめぐって争う?(うる覚えで不正確な要約)アニメが放送されていて、エンドロールで日本語が出てきて、ようやく日本製アニメと気づいた。映画や写真は好きだが、アニメはめったに見ない(子供の頃は初期アニメの黄金時代だったが)私には今のアニメは分からない。ただ、日本アニメが放映されていたのは、すべてベルルスコーニ首相が事実上のオーナーであるメディアセット社系列の民放3局のいずれか(これはイタリアの国営3局に対する民放主要3局であることと同義である)であった。
今朝の日経の「交友抄」で日本アニメを世界に広げた滝山雅夫氏が現地スタッフとの交友を書いておられるが、それによれば、ディズニーが国営放送のRAIと契約済みで、コンテンツ不足のベルルスコーニ陣営が日本アニメに関心を示したのだという。こういう事情があったのね。
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オーストラリア滞在中に見た傑作のテレビ番組が、9チャンネルの「Aussie Ladette to Lady」(オーストラリアのお転婆娘をレディーに)という番組。ちょうど、滞在中に開始され、この後、毎週続くようだ。オーストラリアの男勝りのお行儀の悪い若い女の子たちをイギリスのレディー育成学校に入れて教育していく実録モノだ。オーストラリア各地から、男並みに働く体もたくましい女性鉱夫、不幸な過去を持つが過剰サービスぎみのストリッパー、男たちと飲み歩きゲップを大きな音を立ててするやんちゃ娘、などなど。迎え撃つは、いかめしいメガネの校長先生、相撲取りのような体格の料理の先生、ほかにマナーの先生もいた。
とにかく、オーストラリア娘たちはすぐに脱線しようとするが、イギリス人の先生たちから厳しく指導される。毎週、1人が学校から追放される。ただ、追放者の選び方は、面白いだけでなく、教育的に参考になる。
番組では、禁酒の誓いを再三破った学生や、パーティーの練習のために呼んだイケメン紳士について行こうと脱走を図った学生などが、先生に呼びつけられ反省させられる。ところが、実際に追放されたのは、派手な失敗をした学生ではなく、狩猟に行く紳士への飲食サービスで、まったく紳士に飲食を勧めなかった消極的な学生だった。
つまり、何かをやって失敗したり、やりすぎて失敗した学生よりも、目立った失敗はしないが、何も自分から働きかけない学生のほうを怠惰だとして切ったのである。
エンターテイメントとしてもよくできていたが、マナーの達人たちの、長い風雪に耐えた人間観に学ぶところもある、面白い番組であり、格好の英豪比較文化実験でもある。
DVDが出たら、日本と規格が違っても、とりあえず入手したい、と思うほど面白かった。
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